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バーベキューでおいしくお肉を食べる豆知識

バーベキューといえばお肉!
外で食べる網焼きのお肉はそれだけで普段の焼肉とは違うおいしさを感じることができるかと思いますが、ちょっとした知識があるだけでさらにおいしく食べられる、そんなコツをいくつかご紹介していきます。

バーベキューでは牛肉がメインになることが多いですが、焼肉とは何が違うかご存じでしょうか。
実はバーベキューとは、外で焼肉をするということではなく、塊肉やステーキ肉を全て調理してからお皿に盛り付け、みんなが席についてから一緒に食べるというスタイルが本来の形なのです。
ですがお肉を焼きながら食べる日本流のほうが、焼きたて熱々をわいわいと自由なスタイルで食べられてなじみがあるので、そちらを基本にお話します。
ただ、ひとつ本場のバーベキューの要素を取り入れることでお肉がさらにおいしく食べることができるので、そこだけ真似してみてください。
それはお肉の脂の量とサイズです。

炭火を使うバーベキューは、火力の加減が難しく、お肉が真っ黒になってしまったり、焦げないように気をつけていてもお肉の水分が飛んでパサパサ、カリカリになってしまいがちです。そこで、本場と同じく塊のお肉やステーキ肉を使ってみてください。厚みのあるお肉なら、火力が強くても比較的簡単に外はこんがり、中はジューシーに焼くことができます。

また、使う部位は赤身肉が適しています。
網で焼く時、脂身の多いロースやサーロインなどは脂が網から落ちて炭が燃え上がり、せっかくの霜降り肉が真っ黒焦げになってしまってもったいないので、赤身の多いヒレやハラミ、モモ肉がベターです。どうしても霜降り肉を食べたい場合は鉄板で焼くことをオススメします。

硬いお肉を柔らかく

バーベキューをしている様子

100%果汁のパイナップルジュースを500ml用意しておくと便利です。
お肉をジュースに短時間漬け込むだけで、お肉が柔らかく焼けます。この時長い時間漬け込み過ぎないこと。パイナップルのタンパク質分解酵素(お肉を柔らかくする成分)はとても強いので、漬けすぎるとお肉がバラバラになってしまうほどです。
ジュースの代わりにコーラやビールなどの炭酸に漬け込んでも同じ効果があります。バーベキューではビールや炭酸飲料を用意していることも多いと思うので一石二鳥ですね。漬け込む時間は約15分~30分。軽く水分を拭き取ってから焼くのがコツです。ビールのアルコールは焼いている間に飛んでしまうので、お子様でも安心して食べられます。

量の目安

バーベキューをしている様子

ひとり当たり男性300g、女性200gを目安に、たくさん食べる人がいたり、お酒がメインであまり食べない人がいる場合、プラスマイナス100gで調整して用意します。小さなお子様にはウインナーも用意すれば、飽きがこず喜ばれますよ。

各部位の特徴を知ってお好みのお肉を

肉を焼いている様子

カルビ

あばら骨周りのお肉で、肩バラとトモバラがあり、皆さんが焼肉屋などでよく口にするカルビはトモバラ部分が多く、脂と赤身のバランスが良く、濃厚な味わいが特徴です。
焼き過ぎると脂が落ちてカリカリになってしまうので、さっと焼くのがコツです。

ハラミ

横隔膜の筋肉で、部位としては内臓になるのですが、食感は赤身肉で、低カロリーでヘルシー。バーベキューでは少し厚めに切り、あらかじめ味付けをしてから焼くのがオススメです。

タン

牛の舌部分。根元は柔らかく舌先へいくほど硬くなるので、焼く時には根元部分が良いでしょう。タン先は煮込み料理に適しています。薄切りを使う時はすぐに焦げるのでこちらもさっと火を通す程度でOKです。

ロース

肩ロース、リブロース、サーロインの総称。前述の通り脂身が多いので、網焼きには不向きです。使う場合は鉄板で焼くとお肉の脂で炭火が燃え上がりお肉が焦げるのを防げます。

モモ

後ろ足の付け根部分を指します。脂肪が少ないので、ガツンとした食感が好みの方にオススメのモモ肉ですが、硬いぶんバーベキューで上手に焼くのがむつかしい上級者向けの部位と言えます。バーベキューでモモ肉を柔らかくおいしく食べるには、アルミホイルに包んで1時間以上焼くシュラスコ風がオススメです。

おいしく焼くコツ

お肉は常温に戻す

外気温に応じて、15~30分クーラーボックスから出しておきましょう。
お肉の温度が低いと、網の温度が下がってお肉がくっついてしまったり、水分が出て硬くなってしまいます。
常温の目安は、お肉の脂が溶け出し、飴色になる程度です。

網はよく熱してから

上手に焼くには「素早く」「高温で」がポイント。
炭に火がついてからすぐに焼き始めるのではなく、網が熱くなってからさっと一気に焼き上げるのが大切です。

焼き過ぎ注意

片面に軽く焼き色がついたらひっくり返します。ひっくり返すタイミングは、表面に肉汁がジュワッと出てきた時です。旨味を逃さないために、ひっくり返すのは一度だけ。お肉の色が変わったら食べごろです。

少しずつ焼く

網いいっぱいにお肉を乗せてしまうと、網の温度が下がってしまいます。
表面をカリっと焼き上げるには、少しずつ丁寧に焼いていきましょう。

最後にタレの量の目安ですが、お肉300gにつき50g、塩コショウであれば10人あたり1本あればよいでしょう。

バーベキューで楽しくおいしいお肉を!
参考になれば幸いです。

国産和牛は、柔らかく脂がサラサラとして食べやすい、大喜屋のお肉がオススメです。