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部位別!ビーフステーキの美味しい食べ方!

牛肉

皆さんがステーキを食べる時ってどんな時でしょう?
イベントや自分へのご褒美に、ちょっと奮発して食べに行ったりすると気分も上がりますよね!
そんな時、ステーキの部位にこだわりはありますか?
ビーフステーキと言っても種類が豊富で、部位によっても味わいや適した焼き具合などが違うんです!
今回は、ビーフステーキの部位別に、それぞれの特徴を説明しながら美味しい食べ方をご紹介していきたいと思います!!
せっかく奮発するなら、自分好みの部位を知って、美味しくいただきましょう!!

肉二枚の写真

王道人気の「サーロイン」

  • 部位…腰肉 
  • 柔らかさ…とても柔らかい
  • 脂身…とても多い
  • カロリー…高め
  • オススメの焼き方…レア(表面のみを焼く)

ビーフステーキの代表と言っても過言ではない、王道のステーキ部位。霜降りが入り、きめ細やかな肉質で柔らかく、とてもジューシーで口の中に肉汁や脂が広がります。脂質が多いのでカロリーも高くなりますが、サーロインは赤身肉と脂身の部分が分かれている事が多いため、気になる方は脂身の部分だけ残すのも手だと思います。
常温に戻したサーロインをスジ切りにし、塩胡椒などで味付けした後、表面だけをしっかり焼く事で、肉汁や旨味を閉じ込めます。すぐにカットせず、肉を少し休ませてからの方が肉汁が逃げにくいです。和風おろしソースやバター醤油などのソースがオススメ。

あっさりで女性にオススメしたい「ヒレ(フィレ)」

  • 部位…大腰筋 
  • 柔らかさ…とても柔らかい
  • 脂身…少なめ
  • カロリー…低め
  • オススメの焼き方…ミディアムレア(表面はしっかり焼き、中心部は生に近い状態)

ヒレ肉はサーロインと同じく最高級品です。サーロインよりお腹側にあります。1頭の牛から3%しか取れないため希少で、しっとりとして最も柔らかく、霜降りは少なめなので脂肪も少ない部位になります。ヒレ肉はほとんど動かない部位なので特に柔らかく、肉に筋がないため味も上品です。あっさりしていてカロリーも低いので、ダイエット中の方やこってりが苦手な女性、高級なステーキを堪能したい方などにオススメです。焼き方は焼き過ぎず、ヒレ肉の柔らかさとジューシーさを残すと良いでしょう。ただ、肉厚の場合は火の通し方がちょっと難しいので、グリルパンを使うと表面が硬くなりにくいです。また、焼き目もくっきり付くので見た目も食欲をそそります。

程良い食感と濃厚な味が楽しめる「肩ロース」

  • 部位…肩肉 
  • 柔らかさ…やや硬め 
  • 脂身…適度 
  • カロリー…高め 
  • オススメの焼き方…ミディアム(中心部がうっすらピンク色になる程度)

大きい部位で、和牛1頭当たり20kg程度、大きい牛だと30kgを越える事もあります。肩はよく動かす部分なので、やや硬めの肉になり、赤身の味の濃さが特徴的な部位です。食感がしっかりしているため、噛んでも噛んでもお肉の味が楽しめます。赤身肉好きにはたまらないお肉です。焼き色は付けるが、中心部までは焼かず、肉汁を保ちましょう。霜降りが多い場合は、あまり火を入れすぎると脂分が溶けてベトベトになってしまうので、網焼きなどにすると余分な脂分を落とす事ができます。

霜降り高級品の「リブロース」

  • 部位…助骨部の背肉 
  • 柔らかさ…柔らかい 
  • 脂身…かなり多め 
  • カロリー…高め    
  • オススメの焼き方…レア


ロース部分の中でも最も霜降りになりやすく、柔らかさ・きめ細やかさ・甘味のある味の上品さが揃っています。サーロインと並ぶ、高級で人気のステーキです。切った断面は鹿の子模様で、美しさと高級感あふれる見た目も大満足のステーキとなります。脂身とカロリーは高めなので、ダイエット中には向きませんが、ロースの中では一番焼くのに適した部分でもあるので、是非堪能していただきたい部位です。
常温に戻し、余計な筋は取り除いておくと良いでしょう。焼き方はレアで、中身の脂身や旨味は残します。焼いた後の熱々を食べたいところですが、人肌程度まで冷めたくらいがモッチリとしてジューシーさが際立ちます。甘めのチリソースや玉ねぎポン酢なども合います。

ダイエット中の方に「内腿(うちもも)」

  • 部位…後ろ脚の付け根 
  • 柔らかさ…ブランド和牛や国産は柔らかい(外国産は固い場合あり)
  • 脂身…少なめ 
  • カロリー…低め 
  • オススメの焼き方…ミディアム


牛1頭から10kg程度取れる大きめの部位です。腿肉は内腿と外腿に分けられますが、外腿は硬くてステーキには向きません。内腿の場合も、ブランド和牛や質の高い国産牛だと柔らかいのですが、外国産となると筋ばった硬いお肉の場合があります。ただ、脂肪が少なく、たんぱく質が豊富なので、ダイエット中の方やカロリーと脂質が気になる方にはがっつり食べても罪悪感の少ないお肉でしょう。
高温で表面を焼き、旨味を引き出した後、弱火で好みの焼き加減を調整すると良いでしょう。余熱を利用すると、中心までふっくら仕上がります。焼いた後はアルミホイルで包み、5分程置いてから切ると旨味が逃げにくいです。サイコロステーキにしても美味しいです。

お手頃価格の「ランプ」

  • 部位…臀部 
  • 柔らかさ…腿肉の中で最も柔らかい 
  • 脂身…少なめ 
  • カロリー…低め
  • オススメの焼き方…レア~ミディアム


お尻にあたる部位で、あっさりとした上品な味わいとクセのない引き締まった赤身が特徴的です。脂身と赤身のバランスが良く、適度な柔らかさもあります。カロリー控えめで、鉄分も豊富なので女性や筋トレ中の方にもオススメです。価格も比較的安価で味も良く、お手軽に楽しめるでしょう。
最初は高温でザっと焼き、硬くなり過ぎないように注意して、低温でじっくりと焼き上げるのがオススメです。ランプ肉は脂分が少ないので、バターを加えて焼くと脂を補えます。また、オリーブオイルで焼くと肉への火の通りが優しくなります。

最高級部位の「シャトーブリアン」

  • 部位…ヒレ肉の中央部分 
  • 柔らかさ…とても柔らかい 
  • 脂身…少なめ 
  • カロリー…低め 
  • オススメの焼き方…レアかミディアムレア


ステーキ肉の中でも最も高級品で、1枚6万円を越える物もあるようです。ヒレ肉と同じく動かす事がほとんどない部分なのでとても柔らかく、牛1頭から600g程しか取れない幻の部位です。味・肉質・見た目・食感・ブランド力、全てにおいてパーフェクトと言える部位ですので、お値段も最高クラスなのでしょう。いつかは食べてみたい憧れのステーキです。
とても柔らかい肉質を活かすため、分厚めにカットしましょう。焼き加減も、焼き過ぎるとせっかくの極上な柔らかさが損なわれるので注意が必要です。ホットプレートを使うとやりやすいと思います。幻のステーキなので塩でシンプルに食べるのと良いでしょう。

骨付き肉の「Tボーン」

  • 部位…サーロインヒレ肉の2つが付いた骨付き肉 
  • 柔らかさ…柔らかい 
  • 脂身…サーロイン部分は多め、ヒレ肉部分は少なめ
  • カロリー…サーロイン部分は高め、ヒレ肉部分は低め 
  • オススメの焼き方…ミディアムレアかミディアム


サーロインとヒレ肉の、どちらも高級な部位を一度に楽しめる贅沢な部位です。骨ごとのステーキは見た目も迫力があり、サーロインの濃厚さとヒレ肉の上品さの両方良いとこどりができます。また、サーロインだけだとカロリーが気になる方も食べやすいでしょう。
Tボーンはサーロインとヒレ肉両方付いているので焼き方が難しく、それぞれの焼き加減に注意しましょう。ニンニクやローズマリーで香りづけしたり、和風で食べたい場合はニンニクとバター醤油で楽しめます。

骨付きサーロイン「Lボーン」

  • 部位…骨付きのサーロイン 
  • 柔らかさ…とても柔らかい 
  • 脂身…とても多め 
  • カロリー…高め 
  • オススメの焼き方…レア~ミディアム


Tボーンステーキとは違い、ヒレ肉の分量が少ないか、ほとんど付いていないサーロインの骨付き肉になります。肉は骨に近いほど美味しいと言われており、骨に付いている骨膜や筋膜などが牛肉の味を一層引き立てます。サーロイン部分がほとんどなので、ジューシーさはTボーンステーキより上になります。
骨付きの大きな肉の場合、骨に熱を加えるのがポイントで、その骨伝いに肉にじんわり熱が加わります。肉の旨味を堪能したいなら塩胡椒で、お洒落に味わいたい時はワサビやマスタードで。

内臓肉の「ハラミ(フランク)」

  • 部位…横隔膜 
  • 柔らかさ…弾力はあるが柔らかい 
  • 脂身…適度 
  • カロリー…低め 
  • オススメの焼き方…レア~ミディアム


見た目は赤身肉そのものですが、横隔膜なので内臓肉になります。1頭の牛から左右1枚ずつの合わせて2枚(約2~3kg)しか取れない部位です。クセがなく食べやすいお肉で、適度な脂身があるのであっさりし過ぎていません。カロリーもそこまで高くないので、ダイエット中でも楽しめるお肉です。
レアで表面をカリッと焼き上げ、ジューシーさを残すか、脂が気になる方はミディアムレアかミディアムまで焼くと良いでしょう。ただ、内臓肉なので傷みやすさを考慮し、表面はしっかり焼く事が大切。ビールやボルドー系のワインなど、色んなお酒に合います。

ハラミと同じ横隔膜「サガリ(ハンガー)

  • 部位…横隔膜(助骨側) 
  • 柔らかさ…柔らかい 
  • 脂身…少なめ 
  • カロリー…低め 
  • オススメの焼き方…ミディアムレア


ハラミと同じ横隔膜の内臓肉で、位置は助骨側になります。ハラミより取れる量が少なく、希少部位です。肉質は柔らかく、ハラミよりもあっさりしています。ですがコクと旨味がしっかりしたお肉ですので、ステーキには適しています。
こちらも内臓肉なので安全には気を付けて焼きます。ですが、焼き過ぎると硬くなりやすいお肉でもあるので、火加減に注意しましょう。ステーキを切り分ける際には、繊維質に沿って平行に切るようにすると、肉汁と濃厚さが増します。シャリアピンソース(おろした玉ねぎと赤ワイン、醤油などを使ったソース)と相性が良いです。

柔らかく食べやすい「ミスジ」

  • 部位…肩甲骨の内側
  • 柔らかさ…柔らかい 
  • 脂身…適度 
  • カロリー…低め 
  • オススメの焼き方…レアかミディアムレア


肩なので良く動かす部分と思いきや、実際はあまり動かさない部分ですので食感は柔らかです。腕部分の中では1番霜降りが入り、赤身と脂身のバランスも良いお肉です。こちらも1頭から2~3kgしか取れないので希少部位となります。口の中でとろけるような甘味が感じられ、歯切れも良く、老若男女問わず食べやすい部位となっています。
牛肉本来の旨味を感じるならレアかミディアムレアぐらいの焼き加減が良いですし、水分があまり多くない部位なので火の通し過ぎは避けた方が良いでしょう。醤油で食べると美味しさが引き立ちます。

非常に希少な「イチボ」

  • 部位…臀部
  • 柔らかさ…霜降り部分は柔らかいが、食感はしっかりめ
  • 脂身…多め 
  • カロリー…低め 
  • オススメの焼き方…ミディアムレア


大きな分類では腿肉、細かな分類では臀部の先端や臀部の骨周りの肉の事を指します。同じ臀部のランプよりも希少価値が高く、1頭から2kg程度しか取れません。赤身肉の肉肉
しさに加え、独特の風味や霜降りの程良い甘味が味わえる贅沢なお肉です。しっかりとした食感はありつつ、霜降り部分は柔らかさもあります。
しっかりと温めたフライパンかグリルパンで焼き、焼いてる最中に出た余分な脂は、キッチンペーパーなどで取り除きます。また、焼いている時脂がパチパチと音を立てたら強火から弱火に変え、中まで火が通るように程よく焼きます。バルサミコソースやワサビ醤油ソースが合います。

肉の写真

いかがでしたか?ビーフステーキだけでもこれだけの種類があり、部位によって味わいや特徴が違ってきます。焼き方や食べ方には好みがあると思いますが、参考にしていただけると幸いです。

国産和牛は、柔らかく脂がサラサラとして食べやすい、大喜屋のお肉がオススメです。